設備紹介
充実の医療機器
マイクロスコープ
約20倍まで術野を拡大して観察できる歯科用実体顕微鏡。術者の目線(観察視軸)と光の方向(照明軸)がほぼ一致し、かつマイクロスコープから治療対象歯まで作業スペースが確保できるため、優れた視認性とともに精密な治療が可能になります。
狭く暗い歯の内部(根管系)の治療を行う際は、必要不可欠な医療機器です。
当院では光学系で評価の非常に高いCarl Zeiss社製マイクロスコープを使用しています。

映像記録・プレゼンテーションシステム
マイクロスコープ下での治療の様子を動画で記録できるシステム。記録した動画は、治療後にその日の処置内容をダイジェスト版のようにしてご覧いただける説明ツールとして大活躍します。
術前・術後の変化、根管からの出血や排膿、歯の破折などをご覧いただき、治療の様子を皆さまと共有いたします。

歯科用CBCT
治療対象歯および周囲骨を3次元で観察できるエックス線診断装置。医科のファンビームCTとは異なるコーンビーム方式で、撮影範囲を小さく設定(40mmx40mm)することができ、ボクセルサイズ80μmで高解像度なCT撮影が可能です。
さらに当院で導入している歯科用CBCTはアーチファクトと歪みを低減するエックス線水平照射タイプで、低い実効線量で身体への影響をできるだけ抑え、精確な診断を行うことができます。

歯科用レーザー
当院で導入しているエルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)は、硬組織・軟組織の蒸散・切開・止血・凝固の効果を期待して使用することができる医療機器です。特にEr:YAGレーザーの波長は水を含んだ生体組織に対して吸収率が高く、表層にのみ作用するため、熱の発生が小さくなります。これにより、痛みが少ない治療を提供することができます。
歯内治療においては、根管内の根管洗浄剤に照射することで、エネルギー吸収に伴い微小気泡(キャビテーション)が生まれ、その効果で根管内の清掃効果が高まるとされています。解剖学的に複雑な歯の内部や、器具が届かない部位、細い根管に対して用いることで、治療成績の向上が期待されます。

歯髄幹細胞用設備
歯髄幹細胞を用いた再生医療を行うためには、再生医療等安全性確保法(再生医療安確法)に基づき、歯髄幹細胞を取り扱う細胞培養加工施設と連携し、細胞移植を行うことができる旨の施設届出が必要です。
この医療体制を整えるとともに、診療室ではゴミやホコリ、浮遊する微生物などが混入しない環境で細胞調製のための設備(クリーンベンチ)や、遠心機やピペットなど生物学的な研究で用いられる機器が必要です。
当院ではこれらのプロセスと設備導入を行い、第二種再生医療等を提供する施設基準を満たしております。

感染管理システム
ヨーロッパ30カ国が遵守するガイドラインとなっているドイツのRKIガイドラインに基づき、医療機器を再生処理しています。その際に使用する薬液等をシステムとして導入し、Dürr Dental社製ハイジーン商品を採用。器具、医療機器表面、吸引システム、手指のケア、カニューレなど、トータルで使用しています。

ウォッシャーディスインフェクター
国際規格ISO15883を達成し、B型肝炎ウイルスなど耐熱性病原体も不活化できる熱水消毒器。スタッフが直接洗う用手洗浄に比べて感染予防に優れ、さらに一度に多くの器材を高い品質で洗浄・すすぎ・熱水消毒・乾燥まで行うことができます。
当院では医療界で歴史があり評価の高いMiele社製ウォッシャーディスインフェクターを導入しています。

滅菌機器
ヨーロッパ規格N13060に準拠した高性能クラスBオートクレーブを導入。全ての形状の被滅菌物(固形、中空物、多孔体、一重包装、二重包装)を滅菌できます。
外科治療で観血処置時に使用する器具はもちろん、歯内治療用のファイルや歯周ポケット検査のプローブなど、上皮組織や粘膜を貫通する器具はクリティカル器材として滅菌が必須です。
クラスBオートクレーブによる滅菌プロセスを経ることで、全ての菌・ウイルスを死滅することができます。
